私はシェットランドシープドックのオスを飼っています。シェットランドシープドッグはコリーの小型版で見た通り毛が長い種類、長毛種です。見た目はきれいでしなやかなイメージですが、絡まりやすくお手入れが大変です。性格はやんちゃボーズの甘えたなところがあります。

毎日ブラシイングをしていますが、彼はブラッシングが大嫌いで、ブラシを見せるだけで嫌がります。シャンプーは月に一度、夏場なら2度しています。シャンプーは大好きなのですが、その後のブラッシングはもちろん、ドライヤーは歯をむき出しにして“ウーウー”とうなるほど嫌がります。しかしそのすべてを終えきれいになった姿を見ると賢そうないかにも血統書付きの犬、と言う感じでとても誇らしく感じるのです。しかしそんなきれいでピカピカサラサラは長くは続きません。次に散歩に行けばもちろん足は汚れるし、体中にひっつき豆や落ち葉をつけてくるし、ただのやんちゃボーズに戻るのです。そうなるともうお手入れをやめたくなります。

そんな我が家のシェルティー君が2歳になったころ、彼は皮膚病を患ってしまい自慢の毛を切って治療しなければならなくなりました。初めの頃は、よくかいているな、と思う程度でしたが、ある日のブラシイングの時に肌が赤くなっていてかさぶたのようになっているところや、血が出ているところがあることに気がついたのです。直ぐに動物病院に連れて行ってあげました。原因はダニやのみでもなく、彼が生まれた時から持っていたアレルギー性の皮膚病のせいでした。薬と餌をかえることで改善されましたが、治療中は毛を剃っていたので自慢のふんわりかわいい毛がない、本当に何犬かわからないかわいそうな姿でした。彼自身もそんな姿が恥ずかしかったのか、なかなか散歩に出たがりませんでした。

でも治療が終わり、病気が発症する前のように毛が長くなり本来のシェットランドシープドッグの姿に戻った時、彼自身も安心していつもの元気でやんちゃボーズになりました。私たち飼い主も彼の威厳、尊厳のためにも今まで以上に健康には注意してあげるとともに、お手入れもきちんとしてあげようと思いました。