我が家には番犬が2匹と室内犬が2匹います。番犬は雑種でどちらも体長が1mくらいの成犬です。室内犬は1匹が2歳のシーズーで、もう1匹は1歳のマルチーズです。
シーズー以外はよそから頂いた犬なのでシーズーは家族が特に可愛がっています。そんなシーズーが脱毛症にかかってしまいました。
脱毛症の原因を持って来たのは番犬の1匹です。実は番犬の2匹は親子で、母と息子の関係です。母犬は毎年6匹前後の子犬を出産していつも貰い手を探すのに苦労しています。そんな母犬の出産場所は裏山です。裏山のどこかで出産して子犬たちがしっかりと歩けるようになると子犬たちを連れて我が家に戻ってきます
今年も例年通り子犬を連れて帰って来たのですがいつもと違ったのは、お尻の周りをとても痒がっていてよく噛んでいたことです。そして数日するとお尻の周りの毛が抜けはじめ、しばらくすると顔の毛まで抜け落ち出したのです。
畜産大学を卒業した姪っ子に診てもらうとダニによる疥癬であることが分かりました。姪っ子が職場からもらった薬を処方したので症状は2か月程でだいぶ良くなったのですが、もう1匹のオスの番犬とシーズーにも既に感染していました。
オスの番犬は親子なので大人になっても良く一緒に行動していたので感染したのだと思います。また室内犬として飼っていたシーズーは子供の頃から庭に出すとオスの番犬が遊んでくれて、今でもシーズーを庭に出すと楽しそうにじゃれ合っているのでその時に感染してしまったのだと思います。
メスの番犬と同様にオスの番犬とシーズーも1か月程は薬を与えても酷い状態が続きました。特にシーズーは毛の長い犬のため脱毛した周りの毛がとても臭くなったので姪っ子に全ての毛をカットして貰いました。それでも悪臭がとれないので室内で飼うことが出来ず、番犬と一緒に外に出して飼うことにしました。
完治するまでの2ヶ月間は、いつも室内で飼っていたシーズーは室内に入れてもらえず家の扉の外で寂しそうに佇んでいました。その時のシーズーの顔は今も忘れる事ができません。
幸い2匹とも2ヶ月程で良くなったのでシーズーもまた室内で飼えるようになりました。犬はすぐにじゃれ合うので1匹が何かの病気になると直ぐに他の犬にも同じ病気が移ってしまいます。
それ以来、室内犬と同様に番犬として飼っている室外犬の2匹にも病気には充分に注意をするようにしています。